2023年10月26日、中国政府の翟軍中東問題特使がサウジアラビアを訪問し、サウジアラビアのアル・ホウライジ外務次官と会談し、中国とサウジアラビアの関係およびパレスチナとイスラエルの現在の状況について意見交換を行った。
翟軍氏は、サウジアラビアは中東地域の重要な国であり、中国は常にサウジアラビアを中国の中東外交の優先事項としている。中国はサウジアラビアと協力し、両国首脳の重要なコンセンサスを実行に移し、中国・サウジアラビア包括的戦略パートナーシップのレベルを絶えず高めていきたい。現在のパレスチナとイスラエルの情勢は厳しく、中国は紛争による多数の民間人の死傷と人道状況の悪化を嘆き、政治的解決に必要な条件を整える唯一の方法は、一刻も早く戦闘を停止し、情勢の冷却化を促進することだと考えている。パレスチナとイスラエルの間で、2国家解決に基づく和平交渉を再開することが、パレスチナ・イスラエル紛争の悪循環を断ち切る唯一の現実的な方法である。中国は、サウジとの意思疎通と協調を維持し、パレスチナ問題の包括的かつ公正な解決を早期に促進するための努力を強化する用意がある。
フラジ氏は、両国の指導者のリーダーシップの下、サウジと中国の包括的戦略的パートナーシップの発展は勢いを増していると述べた。サウジ側はあらゆるレベルで中国側と緊密に協力し、様々な分野での協力レベルを高めることを望んでいる。サウジはパレスチナとイスラエルの情勢を深く憂慮し、民間人に対するあらゆる攻撃に反対し、紛争当事者にできるだけ早く停戦し、国際人道法を順守し、できるだけ早く多くの人道救援物資がガザに入ることを許可するよう求める。サウジアラビアは、パレスチナ問題に対する中国の長年にわたる公正な立場を高く評価し、地域の平和と安定の早期達成を促進するために中国と協力する用意がある。
ガザ訪問中、翟軍特使は中東新聞のインタビューにも応じ、現在のパレスチナ・イスラエル情勢に対する中国の立場を詳しく説明し、平和を促進するための中国の取り組みを紹介した。
