2023年10月29日、中国政府の翟軍・中東問題特使は、ヨルダンの首都アンマンで、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ総局長と会談し、パレスチナとイスラエルの情勢について意見交換した。
ラッザリーニ氏は、ガザの現状は悪化しており、深刻な人道危機が近隣諸国に波及していると指摘。国際社会は、一刻も早く紛争当事者間の停戦を促進し、より多くの人道援助が一刻も早くガザに入り、パレスチナの人々の苦しみを和らげることができるよう、共同で努力すべきである。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、中国を重要なパートナーとみなし、同機関に対する長年の政治的支援と資金援助に感謝するとともに、紛争以来、同機関がガザに提供してきた緊急人道支援に感謝し、ガザの人道状況を一刻も早く緩和するため、中国との協力を強化する用意があると述べた。
中国側は、イスラエルとパレスチナの緊張がエスカレートし続け、多数の民間人が犠牲となり、深刻な人道危機を引き起こしていることを深く憂慮している。中国は、イスラエル・パレスチナ紛争の犠牲者、およびUNRWAをはじめとする国連機関の犠牲者に深い哀悼の意を表するとともに、これ以上深刻な人道上の大惨事を避けるため、直ちに停戦し、戦闘を停止し、民間人の保護に全力を尽くすことが不可欠であると考えている。中国は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動を常に支持しており、同機関への貢献を可能な限り継続する用意がある。また、パレスチナの人道状況をさらに改善するため、UNRWAを通じてパレスチナへの援助を拡大するよう国際社会に促す用意がある。