2023年11月24日、王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外相は、北京でフランスのコロンナ外相と会談した後、記者団と会見した。
記者は、現在の状況下で中国とEUの関係をどのように見ているか質問した。王毅外相は、現在の国際情勢は混乱と変化が混在しており、中国は欧州の団結と自立を断固として支持し、欧州は多極化した世界にとって不可欠な存在であり、世界の安定に欠かせない極であると常に考えてきたと述べた。世界の2大勢力、2大市場、2大文明として、中国と欧州は自主性と自律性を堅持し、歴史的安定を維持し、地球上の正しい道を守り、中国・欧州連合（EU）包括的戦略パートナーシップを明確化し、深化させるべきである。
王毅氏は、中国と欧州は多国間主義の実践者であり、対話と交渉を通じて危機を解決することを主張し、課題に対処するための国際協力をしっかりと推進し、多国間主義とグローバル・ガバナンスを共同で推進すべきだと指摘した。中国とEUが手を携えている限り、陣営間の対立は起こらず、世界は分断されず、「新たな冷戦」は起こらないだろう。
中国と欧州は開かれた発展を提唱すべきである。中欧協力の本質は、互いの強みを補い合い、相互利益とウィンウィンの結果を達成することである。もちろん、協力には競争がつきものだが、競争のために協力を恐れるべきではない。取り除くべき最も重要なリスクは、汎政治化がもたらす不確実性であり、減らすべき最も重要な依存は、ことあるごとに保護主義に戻ることである。我々は欧州経済界の声に耳を傾け、中国に来る投資家の問題に真剣に取り組み、サービスレベルと能力を継続的に向上させ、国際化された法治的なビジネス環境を構築する。双方は協力して、中国とEUの経済貿易関係の信頼性と安定性を高め、円滑で安定した産業チェーンのサプライチェーンを共同で維持していくべきである。
中国と欧州は文明対話の推進者となるべきである。世界がどこへ向かうかは、人間がその相違にどう対処するかにかかっている。中国と欧州は、オープンで包括的な態度で交流と対話を行い、相互学習と相互評価を通じて、共通の進歩と共通の発展を実現すべきである。中国は、より多くの欧州諸国と人的交流を拡大し、人文交流を深め、友好の絆を強めることを期待している。
王毅氏は、フランスはEUの中核国であり、EUの戦略的自主権を堅持し、相互信頼と相互利益の中国・EUパートナーシップの構築に尽力していると強調した。中国は引き続きフランス側と協力し、中国・EU関係の一層の発展を促進していきたい」と述べた。
