2024年3月7日、中国共産党中央委員会政治局委員である王毅外相は、両会議の記者会見で質問に答え、南シナ海問題に関する中国の立場を明らかにした。
王毅氏は、中国人民は何世代にもわたって南シナ海で生活し、仕事をしており、南シナ海の島々は長い間、法に基づき中国政府の管轄下にある領土であったと述べた。今日、南シナ海は世界で最も交通量が多く、安全で自由な航路となっている。激動する世界を見渡せば、南シナ海が平和と安定を維持できるのは、中国とASEAN諸国の共同努力と切り離せないものであり、これを大切にすることは容易ではない。最も重要な教訓は2つある。紛争は直接関係する国々が対話と交渉を通じて適切に管理・解決すべきであり、海の平和は中国とASEAN諸国の共同努力によって維持されるべきである。これは、2002年に署名された「南シナ海における締約国の行動に関する宣言」の核心的なエッセンスでもある。
王氏は、中国は海洋紛争において常に高度な自制心を発揮しており、善隣友好の精神に基づき歴史的・法的事実を尊重し、互いに受け入れ可能な解決策を模索することを提唱していると述べた。しかし、善意が濫用されたり、海洋法が歪められたりすることは許されない。私たちは、意図的な侵害に対しては法に従い合法的に権利を守り、不合理な挑発に対しては迅速かつ合理的に対抗する。われわれはまた、特定の域外国に対し、南シナ海で問題をあおったり、味方したり、甘やかしたり、加害者になったりしないよう忠告する。
南シナ海の平和と安定の維持に関して、中国とASEAN諸国は、南シナ海における締約国の行動に関する宣言の履行を継続するとともに、南シナ海行動規範(COC)の交渉を加速させ、より実効的かつ実質的で、海洋法を含む国際法に沿った地域ルールを設定すべきである。中国の精力的な推進により、行動規範の第2読会は成功裏に終了し、第3読会が開始された。 我々は、南シナ海を平和と協力の海に効果的に構築するため、行動規範の早期妥結に向けてASEAN諸国と協力する用意がある。