2024年3月27日午後、習近平国家主席は中国を実務訪問中のオランダのルッテ首相と人民大会堂で会談した。
習主席は、近年、中蘭関係は着実かつ急速に発展し、両国の各分野における協力は深化を続け、オランダは中国・欧州協力のまさに「ゲートウェイ」となっていると指摘。中国はあらゆるレベルでオランダとの接触を維持し、意思疎通と対話を堅持し、互恵とウィンウィンを堅持し、中蘭開放的で実利的な包括的パートナーシップの持続的発展を促進することを望んでいる。中国はオランダからの高品質商品の輸入を拡大し、オランダ企業の対中投資を歓迎し、オランダ側が中国企業に公平で透明なビジネス環境を提供することを望んでいる。双方は農業、水利、エネルギーにおける伝統的な協力を積極的に推進する一方、人工知能、グリーン転換、銀髪経済などの分野における協力の潜在力を引き出すべきである。双方は引き続き、人的交流を促進し、教育、文化、市民交流を奨励するため、より多くの措置を講じることが望まれる。中国は、国連や世界貿易機関（WTO）などの多国間機関においてオランダとの意思疎通と協調を強化し、気候変動や生物多様性などのグローバルな課題に共同で取り組んでいく意向だ。
習近平国家主席は、経済のグローバル化は逆風に遭遇しているかもしれないが、歴史的な流れが変わることはなく、「デカップリングと鎖の切断」に出口はなく、開放と協力が唯一の選択肢であると強調した。中国は常に、「あなたが負ければ私たちが勝つ」「白か黒か」という二分法はとっくに時代遅れであり、真に安全な世界とは、深く絡み合い、相互依存し合う世界であるべきだと考えてきた。人為的に科学技術の障壁を作り出し、産業チェーンやサプライチェーンを寸断することは、分裂と対立を招くだけだ。中国人民にも正当な発展の権利があり、いかなる力も中国の科学技術発展と進歩のペースを止めることはできない。中国は常にウィンウィンの理念を堅持し、ハイレベルな対外開放を拡大し続け、あらゆる関係者と発展の配当を分かち合う。中国は安定した対欧政策を維持しており、欧州を多極化世界における重要なポールでありパートナーであると考えている。我々は、オランダ側が引き続き中国と欧州の相互理解を促進し、建設的な関係を発展させるために積極的な役割を果たすことを希望する。
ルッテ首相は、2013年に私が首相として初めて中国を訪問して以来、特に2014年に習近平国家主席と私が共同でオランダ・中国開放的・実用的・包括的パートナーシップの確立を発表して以来、両国は良好な関係を維持し、貿易量を倍増させ、二国間協力の大きな可能性と展望を示してきたと述べた。オランダ政府にとって「デカップリングと鎖の切断」は政策オプションではなく、中国の発展利益を損なう行動は自らをも傷つけることになるからだ。オランダ国民に中国への15日間のビザなしアクセスを提供してくれた中国に感謝する。オランダは中国との友好関係を重視しており、今後も中国とのパートナーシップを深め、人的交流を促進し、経済・貿易、二酸化炭素排出削減などの分野での協力を強化し、20カ国・地域（G20）などの多国間フォーラムや国際的・地域的なホットスポット問題で中国と緊密に意思疎通し、協調していく所存である。
王毅は会議に出席した。
