2024年5月15日、王毅・中国共産党中央委員会政治局委員兼外交部長が、パキスタンのダル副首相兼外相と第5回中国・パキスタン外相戦略対話を行った後、北京で記者団と会見した際、ある記者から、米国が最近、数回にわたって連続して一方的な対中制裁を発動し、高関税を課していることに対し、中国はどのような発言をしているのかとの質問があった。
王毅は、「われわれが見ているように、ここしばらくの間、米国は頻繁に中国に一方的な制裁を科し、301項目の関税を乱用し、中国の正常な経済、貿易、科学技術活動をほとんど必死になって抑制してきた。これは今日の世界で最も典型的な覇権主義的いじめである！これは、米国の一部の人々が、一極覇権を守るために正気を失うところまで来ていることを示している。米国側はあらゆる手段を使って中国を抑圧し、米国の強さを証明することはできないが、むしろ米国側が自信を失い、混沌としていることを露呈している。また、米国自身の問題を解決することはできないが、その代わりに国際的な供給と生産の連鎖の正常な運営を阻害し、さらなる損害を引き起こしている。したがって、中国の活性化の発展を妨げることはできないが、その代わりに中国の14億の人々を刺激し、より活力と強さを与えている。
WTOは、米国の301条関税はWTOのルールに反し、国際法違反であると明確に結論づけている。基本的な常識を持つ世界の国際貿易業者も、米国のこのやり方が有害かつ無益であることに同意している。WTOの創設者の一人である米国は、良い手本を示そうとしないばかりか、率先してルール違反を犯し、過ちを正さないばかりか、さらに過ちを重ねている。あなたの言う「公正な競争」について、米国はどう説明できるのか？どうすれば国際社会の信頼を勝ち得ることができるのか？
王毅は、一方的な行為や保護主義は時代の流れに反しており、歴史の歯車に押しつぶされると強調した。世界経済が回復しつつあるこの重要な時期に、国際社会は米国に対し、世界に新たな禍根を残さないように言うべきだ。
