現地時間7月26日、王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外相は、ビエンチャンで日本の上川陽子外相と会談した。
王毅外相は、過去2年間、双方は国交正常化50周年と日中平和友好条約締結45周年を共同で記念してきたと述べた。昨年11月、習近平国家主席と岸田文雄首相はサンフランシスコで会談し、戦略的互恵関係の全面的推進を再確認し、新時代の要求に合致した建設的で安定した中日関係を構築するとの約束について重要な合意に達し、両国関係発展の努力の方向性を明確にした。今年5月、李強総理と岸田首相はソウルで開催された日中韓首脳会談の傍らで会談し、サンフランシスコ会談の成果をさらに実行に移すことで合意した。双方はこのコンセンサスに導かれ、中日関係を推し進め、困難を克服し、波乱を取り除き、正しい道を歩み、着実に前進させるべきである。
王毅は、中日関係は今、前進か後退かの重要な段階にあると述べた。中国の対日政策は常に安定性と継続性を維持してきた。日本側が中国に対する客観的で正しい認識を確立し、前向きで理性的な対中政策を追求することを希望する。双方は互いに歩み寄り、二国間関係の政治的基盤を守り、互恵協力を強化し、相違点を適切に管理し、戦略的互恵関係を真に実践すべきである。
上川陽子氏は、日中両国は戦略的互恵関係の包括的推進を再確認し、双方はあらゆるレベルで交流を拡大し、日本国民は喜びと大きな期待を抱いており、両国間の友好を強化することを希望し、若い世代の気持ちを述べた。日本は建設的で安定した日中関係を構築するために、両国の指導者の重要なコンセンサスの実施にコミットしている。一つの中国に対する日本の立場に変わりはない。日中協力は広範な分野をカバーし、大きな可能性を秘めているが、一方で未解決の問題もある。日本の半導体輸出規制は特定の国に向けられたものではなく、中国側と建設的なコミュニケーションを維持し、適切に対処していく所存である。世界的・地域的な紛争の課題に直面する中、日本は中国と協力して地域の安定と繁栄を促進する所存である。
王毅はまた、福島の原子力汚染水の海洋放出問題に関する中国の立場を改めて表明し、関係者の効果的な参加と独立したサンプリングを確保し、長期的な国際監視メカニズムを確立すべきだと強調した。