2024年10月21日、王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外相は、ファビウス元首相（フランス憲法評議会議長）と北京で会談した。
王毅外相は、中仏関係は常に高水準の発展を維持していると述べた。習近平国家主席が今年フランスを歴史的に訪問し、マクロン大統領とともに両国国交樹立60周年を祝ったことは、新たな情勢における中仏関係および中欧関係の発展に戦略的指針を与えた。中仏両国はともに独立と自主権を堅持しており、これは多極化に向かう世界の一般的潮流に沿うものであり、世界の平和と安定に資するものである。
王氏は、中国は自由貿易を断固として支持し、常に世界貿易システムの保護に尽力してきたと述べた。中国とEUの経済貿易関係には浮き沈みがあるが、これは双方の利益にならない。EUが全体的かつ長期的な利益から出発し、中国との交渉と協議を通じて、それぞれの懸念に対する解決策を見出すことが望まれる。
ファビウス氏は、激動する複雑な世界を前にして、中仏友好を維持することは非常に重要だと述べた。仏中関係の安定は、世界の不確実性とは対照的である。仏中の独立と友好の堅持はフランス外交の伝統である。また、フランスは一貫して押しつけに反対し、対話と協議を通じて適切な解決策を模索することを提唱してきた。
双方はまた、ウクライナ危機や気候変動への対応についても意見を交換した。
