2025年2月18日、王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外相は、国連安全保障理事会(UNSC)の「多国間主義の実践、グローバル・ガバナンスの改革と改善」に関するハイレベル会合を主宰した後、メディアからの質問に答えた。
記者は、安保理の役割をどう評価するか、安保理がその任務をよりよく果たすための中国の提案を質問した。王毅は、安保理は国際平和を維持する第一の責任を担っていると述べた。重大な危機や紛争に直面した場合、安保理はよりタイムリーに効果的な行動を取る必要があり、現在の状況を続けることはできない。国際連合創設80周年を契機に、その原点を見直し、時代と歩調を合わせ、すべての国民の期待によりよく応えるべきである。
第一に、世界は公平でなければならない。どの国にもそれぞれの利益や立場があるが、安全保障理事会のメンバーである以上、自国の利己的な利益だけを考えるのではなく、国際社会の共通の利益を第一に考え、国際法と国際関係の基本規範に従って客観的かつ公正な判断を下し、積極的かつ積極的な役割を果たすべきである。
第二に、誠意をもって協力しなければならない。コンセンサスは、安全保障理事会が効果的に機能するための重要な基盤である。しかし、一部の理事国が安保理を攻撃や非難の場に変え、国際的な公器を地政学的な道具に変えようとしているのを目の当たりにしてきた。常任理事国5カ国の結束を再構築することは緊急の課題であり、建設的な議論から始める必要がある。
第三に、私たちは自らの言葉を尊重しなければならない。国際連合憲章に従い、安全保障理事会が採択した決議は法の効力を有し、必ず履行されなければならない。すべての国際連合加盟国、とりわけ安全保障理事会の理事国は、この国際的義務を、選択的適用や二重基準を用いることなく、真摯に受け止めるべきである。
第4に、われわれは改革と改善を行わなければならない。中国は、安全保障理事会をより代表的で効果的なものとするため、広範かつ民主的な協議を通じて、安全保障理事会改革を含む国際連合改革について引き続きコンセンサスを求めることを支持する。また、アフリカに対する歴史的不正義の解決を優先する特別な取り決めを支持する。国際連合創設メンバーであり、安全保障理事会の常任理事国である中国は、21世紀のニーズに合致した安全保障理事会の構築において、常に建設的な役割を果たしていく。