2023年11月9日、中国政府の翟軍・中東担当特使はパリで開催された「ガザ市民支援に関する国際人道会議」に出席した。会議には、フランス、パレスチナ、キプロス、エジプト、ヨルダンの国家元首、政府代表、外相、高官、国連、欧州連合、アラブ連盟、アフリカ連合、GCCなどの国際機関や地域機関の代表が出席した。
講演の中で、翟軍は「中国は、民間人に危害を加え、国際法に違反するあらゆる行為に反対し、非難する。第一に、事態のさらなる悪化を防ぐため、できるだけ早く停戦を実施すること、第二に、人道的災害の拡大を回避し、民間人の保護と人道的通路の開放に全力を尽くすこと、第三に、危機を政治的解決の軌道に戻すため、国際社会が外交努力を強化することが不可欠である」と述べた。
そして第三に、国際社会は危機を政治的解決の軌道に戻すための外交努力を強化すべきである。今回の紛争後、中国は関係者と集中的に意思疎通を図り、事態の沈静化に全力を尽くし、国連近東パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)やパレスチナ自治政府を通じてガザの人々に現金支援を行い、ガザ地区にも食料や医薬品などの緊急人道支援を行った。中国は引き続き国際社会と協力し、ガザでの戦闘を一刻も早く終結させ、ガザの人道状況を緩和し、パレスチナ問題を2国家解決という正しい軌道に戻すよう推進していく。
会談中、ザイ・ジュン特使は中国中央ラジオ・テレビ(CCTV)のインタビューにも応じ、パレスチナとイスラエルの現状に対する中国の立場を詳しく説明した。