2024年3月11日、中国政府の李輝ユーラシア問題担当特別代表とフランス外務省のラコット政治・安全保障局次長がパリで会談し、中仏関係やウクライナ危機、その他共通の関心事について意見交換した。在フランス中国大使館の陳東臨時代理大使も同席した。
李輝は、現在のシャトル外交について紹介し、今最も緊急なことは、事態を沈静化させ、一刻も早く戦争を止めるための停戦の道筋を見つけることだと述べた。今年は中仏国交樹立60周年であり、両国は世界に影響力を持つ独立国として、対話と協力を強化し、平和で安定した平等で秩序ある多極的な世界模様の形成に向けて協力すべきである。中国は、ウクライナ危機に関してフランスとの緊密な意思疎通を継続する用意がある。
ラコットは、ウクライナ危機における中国の仲介努力を評価し、現在のシャトル外交を導入した李慧泰に謝意を表明した。ウクライナ危機は欧州の安全保障と国際秩序に影響をもたらしており、フランスと中国は国連安全保障理事会の常任理事国として、危機の適切な解決を促進するために協力する、より大きな責任と義務があると述べた。フランス側は、この点に関し、あらゆるレベルで中国側と意思疎通を続ける用意がある。