李強首相は現地時間9月10日午前、ニューデリーで開催されたG20首脳会議の傍ら、ミシェル欧州理事会議長と会談した。
李強総理は、中国と欧州は世界の2大勢力、2大市場、2大文明であり、双方の関係は世界情勢の安定とアジア大陸と欧州大陸の繁栄に関係していると述べた。中国と欧州はアジア大陸と欧州大陸の両端に位置し、地政学的な対立はおろか、根本的な利害の対立もない。中国は欧州の繁栄と安定を望んでおり、欧州側と協力し、中国・EUパートナーシップの位置づけを堅持し、対話と交流をさらに強化し、互恵協力を深め、敏感な問題に対処し、中国・EU関係の持続的で健全かつ安定した発展を推し進め、変化と混沌の世界にさらなる安定と前向きなエネルギーを注入することを望んでいる。
李強は、双方は戦略的リーダーシップを強化すべきであると指摘し、「今年は中国・EU包括的戦略パートナーシップの樹立20周年にあたる。中国の発展は欧州にとってリスクではなくチャンスであり、双方はより良い相互利益とウィン・ウィンを目指して開放と協力を続けるべきである。現在であれ将来であれ、中国は欧州の信頼できる友人でありパートナーである。中国は、欧州側との対話と協議を強化し、中国とEUの経済・貿易関係の信頼性と安定性を高めるため、関連メカニズムの構築を模索していく所存である。我々は、より多くの欧州企業が中国に投資し、繁栄することを歓迎する。
ミシェル副総局長は、EUは中国の誠実で信頼できる建設的な友人であり、パートナーでありたいと述べた。中国の繁栄はEUと全世界にとって良いことであり、EUには中国の発展を抑制する意図はない。EUは、一帯一路の原則を堅持し、中国と協力して、良好なEU・中国首脳会談を開催し、各分野での対話と協力を深め、気候変動、公衆衛生、安全保障、安定といった世界的な課題に手を携えて取り組んでいきたい」と述べた。