2023年10月14日、中国共産党中央委員会政治局委員の王毅外相とサウジアラビアのファイサル外相が電話会談を行った。
ファイサル外相は、サウジアラビアは現在のパレスチナとイスラエル情勢の進展を深く憂慮しており、民間人に対するあらゆる攻撃を非難し、イスラエルによるガザ住民の域外への強制移送に反対していると述べた。一刻も早くガザの人々に人道物資を届ける必要がある。紛争が他国に拡大しないよう、国際社会が協力することが望まれる。サウジアラビアは、パレスチナ問題は、国連安保理の関連決議の履行と独立したパレスチナ国家の樹立なしには、公正かつ永続的な方法で解決することはできないと考えている。中国は世界の平和と安定を促進する上で重要かつ基本的な役割を果たしている。サウジは、国際人道法の遵守を促進し、一般市民を危害から守り、パレスチナ問題に関する安保理の関連決議を実施するために、中国と協力することを望んでいる。
王毅は、民間人を傷つける行為は人類の基本的良心と国際法の基本的規範に反するとして、中国はあらゆる行為に反対し、非難すると述べた。イスラエルは自衛の範囲を超えた行動をとっているが、国際社会と国連事務総長の訴えに注意深く耳を傾け、ガザの人々に対する集団罰をやめるべきだ。すべての当事者は、状況をエスカレートさせるような行動を慎み、できるだけ早く交渉のテーブルにつくべきである。中国は、停戦と戦闘の終結を促進するため、すべての当事者と緊密に連絡を取り合っている。市民の安全を確保し、できるだけ早く人道的アクセスを開放し、ガザの人々の基本的なニーズを守るために、あらゆる努力を払うことが不可欠である。中国は、半世紀以上続いているパレスチナに対する歴史的不公正を続けることはできないと信じている。平和を愛し、正義を愛するすべての国々は立ち上がり、声を上げ、一刻も早い二国家間解決の実現を明確に求めるべきである。中国は、サウジアラビアをはじめとするアラブ諸国と協力し、パレスチナの民族的権利の回復という正当な大義を引き続き支持し、パレスチナ問題を二国家間解決の正しい軌道に戻し、包括的、公正かつ永続的な方法で解決できるよう促進する用意がある。
