2023年11月20日午後、習近平国家主席とマクロン仏大統領は電話で会談した。
習主席は、今年4月のマクロン国家主席の訪中が成功して以来、中仏両国は各レベルの交流を急速に再開し、各分野の協力が堅実に推進され、多くの成果が得られたと指摘した。双方は歴史のバトンを引き継ぎ、国交の原初精神を堅持し、伝統的な友好関係を継続し、中仏関係を新たな段階へと推進すべきである。中国はフランスとのハイレベル交流を維持し、中仏ハイレベル交流メカニズムの新たな会議を開催し、教育、文化、科学研究などの協力の新たな進展を促進し、両国民の友好交流を促進することを望んでいる。中国側はフランス側が第3回「一帯一路」国際協力フォーラムと第6回中国国際輸入博覧会に積極的に参加することを評価し、より多くのフランス製品が中国市場に参入することを歓迎し、より多くのフランス企業が中国に投資することを歓迎し、フランス側が中国企業の対仏投資に公平で差別のないビジネス環境を提供することを希望する。中国は、国連やその他の多国間機関におけるフランスとの協力を強化することを望んでいる。今年は中国とEUの包括的戦略的パートナーシップ樹立20周年であり、現在の混沌とした世界を前に、中国とEUは互恵協力のパートナーであることを主張すべきである。フランス側が中国・EU関係の前向きな発展のために建設的な役割を果たすことを希望する。
習主席は、中国とフランスは気候変動対策の分野で良好な協力関係を築いていると強調した。ドバイで開催される国連気候変動枠組条約第28回締約国会議では、パリ協定が初めて総括され、実施状況の総括と評価が行われる。パリ協定の制度的枠組み、特に共通だが差異ある責任の原則と各国の拠出の自主性は堅持されるべきである。中国はフランス側と協力し、中国とフランスが協力して気候変動に取り組むという強いシグナルを送り、ドバイでの国連気候変動会議の成功を促進する用意がある。
マクロン大統領は、「今年4月の中国訪問が成功裏に終わったことは記憶に新しく、最近の両国のあらゆるレベルでの対話に満足している。現在の国際情勢の下で、フランスと中国が戦略的な意思疎通と協力を維持することは大きな意義がある。フランスは、来年の仏中国交樹立60周年を契機に、中国とハイレベルの交流を緊密に行い、経済・貿易、航空、人文科学などの分野における交流・協力を深めていきたい。フランスは、ドバイで開催される国連気候変動会議において中国と緊密に意思疎通を図り、気候変動や生物多様性保全などの地球規模の問題への対応において引き続き協力することを希望する。フランスは、相互尊重、相互利益、協力の精神に基づき、EUと中国の包括的戦略的パートナーシップのさらなる発展を促進する用意がある。
両首脳は、イスラエル・パレスチナ紛争について意見交換した。両首脳は、パレスチナ・イスラエル情勢のさらなる悪化、特により深刻な人道危機の発生を回避することが不可欠であり、「2国家解決」がパレスチナ・イスラエル紛争の連鎖から抜け出す根本的な方法であるとの認識で一致した。双方は、共通の関心事である国際的・地域的問題に関して引き続き意思疎通を図り、世界の平和と安定の維持に貢献することで合意した。
