現地時間2023年11月29日、王毅は安全保障理事会のパレスチナとイスラエルに関するハイレベル会合後、メディアの取材に応じた。
王毅は、現在のパレスチナ・イスラエル紛争は、多くの民間人に犠牲者を出し、深刻な人道的災害をもたらしていると述べた。国際社会は、安保理が相応の責任を負い、精力的な行動を取ることを期待している。今月の安保理議長国として、中国は常にイスラエル・パレスチナ紛争を喫緊の課題としてきた。今回の紛争がエスカレートして以来、初の安保理決議の採択を主宰した後、国際社会の強い要請に応えて本日のハイレベル会合が開催された。中国は、20カ国近くの外相およびハイレベル代表の出席に感謝している。会議の参加者は、パレスチナとイスラエルの現状と次に取るべき措置について突っ込んだ議論を行い、当事者はさらにコンセンサスを固め、和平に戻る方向で共同の努力を結集した。
王毅は、先週、一時的な人道的停戦に関する合意が成立したことを歓迎するが、和平は限定的なものであってはならず、停戦に期限を設けることはできないと強調した。一度開かれた機会の窓を閉じてはならないし、一度消えた戦争の炎を再燃させてはならない。人道上の大惨事が続くことは許されず、市民生活がこれ以上悪化することは容認できない。私たちは、すべての拘束者の釈放を強く求めるとともに、人道的アクセスを円滑にし、ガザの民間人の基本的な生存ニーズを保証するために、ガザの全面封鎖の解除を求める。また、紛争が中東地域全体に波及することを防ぎ、当事者に影響力を持つ国々が積極的な役割を果たすよう促すべきである。
王毅氏は、パレスチナとイスラエルの紛争は、「2国家解決」がパレスチナ問題を解決する唯一の実行可能な方法であることを改めて証明し、70年以上経った現在、何世代ものパレスチナ人が故郷を失い、根こそぎ奪われており、独立国家パレスチナを樹立するという悲願はいまだ達成されておらず、人類の良心に傷を負わせていると指摘した。国際社会は、国連総会と安全保障理事会の関連決議を完全に履行し、パレスチナの人々の意思を十分に尊重し、二国家解決という正しい道に立ち返り、一刻も早く独立したパレスチナ国家を樹立すべきである。このようにしてのみ、パレスチナとイスラエルの平和的共存、アラブとユダヤの2大民族の調和ある共存、そして中東の恒久的平和が達成されるのである。
王毅は、中国はパレスチナ問題について常に平和、正義、良心の側に立っていると述べた。習近平国家主席は、現在のパレスチナ・イスラエル情勢に関する中国の原則的立場を繰り返し明言している。それに伴い、中国はイスラエル・パレスチナ紛争の解決に関するポジションペーパーを提出し、包括的な停戦を推進し、戦闘を終結させ、民間人を効果的に保護し、人道支援を確保し、外交的調停を強化し、二国間解決を実施するための提案を提示した。人道的状況を緩和するため、中国はガザ地区に新たな緊急人道物資を提供する。われわれは引き続き関係者との協調を強化し、コンセンサスを構築し、この地域の安定と人々の平和を回復するために絶え間ない努力をしていく。
