現地時間2024年2月16日、王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外相は、ミュンヘン安全保障会議の傍ら、デービッド・キャメロン英外相と会談した。
王毅外相は、冷戦意識の台頭、保護主義の横行、景気回復の遅れ、世界的な難題が相次ぎ、国際情勢は混迷していると指摘。国連安全保障理事会の常任理事国である中国と英国は、戦略的な意思疎通を強化し、安全保障の促進と平和の維持に相応の役割を果たすべきである。この目的のために、双方は利益の収斂点を拡大し、交流と協力を強化し、相違と矛盾を適切に処理し、中英関係を健全で安定した発展の正しい軌道に押し戻すための共同努力を行うべきである。これは両国の基本的かつ長期的な利益であり、国際社会の共通の期待でもある。
キャメロン首相は、英国側は英中関係を戦略的な観点から見つめ、中国とより建設的な二国間関係を発展させ、互いを尊重する方法で相違を管理し、問題を解決する意思があると述べた。英国側は、双方の共通の利益に合致する分野での協力を引き続き推進し、再生可能エネルギー、経済・貿易、教育に関する中国との対話強化に期待している。国連安全保障理事会の常任理事国として、英中は平和と安全を維持し、より良い世界を築くために協力すべきである。
王毅は、中国は平和と安全保障の最良の記録を持つ主要国であると述べた。中国の発展は、平和のための力を増大させ、安定のための要因を増大させている。われわれは真の多国間主義を提唱・実践し、国連を核心とする国際システム、国連憲章の目的と原則を核心とする国際関係の基本規範、国際法に基づく国際秩序を断固として支持する。