2024年4月15日、王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外交部長は、イランのアブドラヒアン外相とのアポに応じて電話会談を行った。
アブドラヒアン外相は、シリアのイラン大使館敷地内への攻撃について、国連安全保障理事会はこの件に関して必要な対応を行っておらず、イラン側は自国の主権が侵害された場合、自衛のために対応する権利があるとし、イラン側の立場を示した。現在の地域情勢は非常に微妙であり、イラン側は自制する意思があり、事態をこれ以上エスカレートさせるつもりはない。イラン・イスラム共和国は、ガザにおける即時停戦を支持し、停戦を促進し、地域の平穏を回復し、地域の国々間の協力を強化するための中国の積極的な努力を支持する。イラン側は中国側と協力し、イラン・中国協力のさらなる発展を促進する用意がある。
王毅副主席は、中国はシリアのイラン大使館敷地内への攻撃を強く非難し、断固として反対し、容認できない重大な国際法違反とみなすと述べた。中国は、イランが取った行動は限定的であり、大使館敷地内への攻撃に対する自衛権の行使であるというイランの声明に留意し、イランが地域諸国や近隣諸国を標的にしないことを強調し、善隣政策を再確認したことを高く評価する。我々は、イランが状況をよく把握し、自国の主権と尊厳を守りつつ、さらなる動揺を避けることができると信じている。
王毅は、現在の状況はガザ紛争の激化が波及したものだと述べた。ガザでの停戦を実現し、民間人を効果的に保護し、人道的災害がこれ以上悪化するのを防ぐためには、安保理決議2728を一刻も早く履行することが不可欠だ。中国は、イラク側との意思疎通を維持し、パレスチナ問題の包括的で公正かつ永続的な解決を促進するために協力することを望んでいる。中国とイランは包括的な戦略的パートナーであり、中国はイラン側と協力し、各分野での実務協力を着実に進め、中国・イラン関係の一層の発展を促進する用意がある。