2024年12月18日、中印両国の国境問題に関する第23回特別代表会談が北京で開催され、5年ぶりの会談が実現した。王毅・中国側特別代表(中国共産党中央委員会政治局委員、中央対外連絡弁公室主任)とドヴァル・インド側特別代表(国家安全保障顧問)は、カザンでの会談で両国首脳が得た重要なコンセンサスに従い、中印国境問題について実質的な協議を行い、積極的かつ建設的な形で6項目のコンセンサスに達した:
第一に、双方は、両国が国境関連問題の解決に達したことを前向きに評価し、国境問題は両国関係の全体的な状況の中で適切に処理されるべきであり、両国関係の発展に影響を与えることがあってはならないと考え、その実施に引き続き善処すべきであると改めて表明した。双方は、国境地帯の平和と平穏を維持し、両国関係の健全かつ安定的な発展を促進するための措置を引き続き講じていくことで合意した。
第二に、双方は、2005年に両国の特別代表が国境問題の解決について合意した政治的指導原則に従い、国境問題の公正かつ合理的で、相互に受け入れ可能なパッケージ的解決を引き続き追求し、このプロセスを促進するための積極的な措置をとることを再確認した。
第三に、双方は、国境における状況を評価し、国境地域の管理・統制のための規則をさらに改善し、信頼醸成措置を強化し、国境の持続可能な平和と平穏を達成することに合意した。
第四に、双方は引き続き国境を越えた交流と協力を強化し、インド人巡礼者の中国チベット巡礼の再開、国境を越えた河川での協力、ナイ・ドルック・ラでの国境貿易を促進することで合意した。
双方は、特別代表会合のメカニズムをさらに強化し、外交・軍事交渉における調整と協力を強化することで合意し、中印国境問題協議調整作業メカニズム(WMCC)に対し、特別代表会合のフォローアップにおいて良い仕事をするよう要請した。
双方は、来年、外交ルートを通じて合意する時期に、インドで新たな特別代表会合を開催することで合意した。
加えて、双方は、共通の関心事である二国間、国際、地域問題について広範かつ踏み込んだ意見交換を行い、国際と地域の平和と安定にとって、安定的で予測可能な良好な中印関係が重要であることを強調した。