現地時間2025年2月15日夜、王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外相は、ミュンヘン安全保障会議の傍ら、オーストリアのシャーレンベルク暫定政府首相兼外相と会談した。
王毅外相は、現在、世界の安全保障上の課題と経済リスクが重なり合い、不安定で不確定な要素が絡み合い、国際社会は分裂と対立を憂慮し、平和と安定を切望していると述べた。今回のミュンヘン安全保障会議では、多極化に焦点が当てられているが、これは時宜を得たものである。中国の初心に変わりはなく、平和的発展の時代の趨勢に沿い、常に変革の世界で積極的な力を発揮してきた。オーストリアは永世中立国であり、長い間、国際問題において「橋渡し役」と「仲介役」の役割を果たしてきた。われわれはオーストリアと協力し、多国間主義の堅持、国連の権威の擁護、国際法の支配の擁護、一方的ないじめへの抵抗の声を共同で上げていく用意がある。我々はオーストリアが中国の新たな発展がもたらす新たなチャンスを捉え、双方の互恵協力を深め、中国・オーストリア関係が引き続き中国・EU関係の最前線となるよう推進することを歓迎する。今年は中国・EU関係樹立50周年に当たり、我々はオーストリアや他の欧州諸国と協力し、中国・EU関係を新たな活力と活力を持って推進し、より良い発展の次の50年に向けて前進する用意がある。
シャレンベルク副首相は、オーストリアと中国は互いを尊重し、二国間および多国間の問題で緊密に協力してきたと述べた。オーストリアは中国との関係を重視し、中国側との対話と協力を強化することを望んでいる。鎖を切り離し、断ち切る」ことはすべての当事者の共通の利益にはならず、開放と協力こそが発展と繁栄を達成する唯一の道である。オーストリアは、中国が多国間主義を堅持していることを高く評価し、国連憲章の目的と原則を守り、第二次世界大戦後の国際秩序を守るため、中国と協力することを厭わない。オーストリア側は、大国としての中国の影響力を非常に重視しており、中国が東洋の知恵を応用し、平和の推進に重要な役割を果たすことを期待している。
双方はまた、中東情勢についても意見を交換した。