王毅中国共産党中央委員会政治局委員兼外相は、2025年2月21日（現地時間）、ヨハネスブルグで開催されたG20外相会議の傍ら、イウェアラ世界貿易機関（WTO）事務局長と意見交換を行った。
王毅氏は、中国は国連の創設メンバーであり、既存の国際秩序の堅固な擁護者であると述べた。我々は真の多国間主義を実践し、国連を核とする国際システムと世界貿易機関を核とする自由貿易システムを断固として支持する。現在、一国主義と保護主義が蔓延しているが、経済のグローバル化の勢いは不可逆的である。貿易の自由化と円滑化を促進し、世界経済の回復を加速させるため、すべての当事者が協力すべきである。中国は、WTOの改革を推し進める事務局長を引き続き支持し、グローバル・サウス諸国の声に耳を傾け、時代の趨勢に従っていく。中国は発展途上国としての立場を維持しながらも、国際的な責任から決して逃げることなく、今後もその義務を果たし、大国としての役割を発揮していく。
イウェアラ氏は、世界の混迷の中で、中国は正しい方向に進んでおり、国連の貧困削減目標を前倒しで達成し、工業化を急速に進め、教育では目覚ましい成果を上げていると述べた。中国の成功は、膨大な数の発展途上国に模範を示し、参考となった。WTOは、中国が対話と協議の原則を堅持し、成熟した合理的な方法で多国間メカニズムを通じて貿易紛争を解決していることを高く評価し、WTOの改革を推進する上で中国から引き続き強力な支援を受けることを希望する。
