Q: 日本メディアの報道によると、日本は8月下旬から9月中旬にかけて福島原発の汚染水放出を開始することを検討している。これに対する中国のコメントは？また、日本政府は海洋放出開始前に中国に海洋放出の安全性を説明したいと聞いている。これに対する外務省のコメントは？中国と日本の間で、海洋排出の安全性に関して何らかの意思疎通があったのか？
A: 中国は、日本が福島の汚染水を強引に海洋放出し、核汚染のリスクを世界に転嫁することに一貫して反対してきた。日本政府は、国際社会の懸念に全面的に応え、国際法上の道義的責任と義務を果たし、海洋排出計画の推進を中止し、福島原発汚染水を真に責任ある方法で安全かつ効果的に処理し、世界の海洋生態系と人間の健康に取り返しのつかない被害を与えないよう、厳格な国際的監督を受け入れるべきである。客観的で公正かつ正当な中国の立場は、国民の健康を守り、地球規模の海洋環境の安全を維持することを目的としている。
中国側はこれまで一貫して、科学と事実に基づいて日本側に懸念を表明してきた。中国側は二国間および多国間のチャンネルを通じて日本側と交流を行い、専門部門の見解と懸念を繰り返し表明してきた。中国とロシア連邦はまた、科学技術と原子力安全における国際的なグッドプラクティスに基づき、海洋排出に関する日本の提案に疑問を呈する3つの共同技術質問書を日本側に提出した。
核汚染水処分の安全性を確保するためには、真摯で責任ある態度と科学的かつ包括的な論証が不可欠であり、広報的なロビー活動が必要なのではない。遺憾なことに、過去2年ほどの間、日本側は各方面の正当な懸念や反対意見を無視し、海洋放出計画を強引に推し進め、他の安全な処分方法についての議論を拒否し、今夏の海洋放出開始を主張してきた。もし日本側が本当に近隣諸国の懸念に真摯に対応するつもりなら、直ちに海洋投棄計画の推進を止め、結果を予断することなく意見交換を行い、ありとあらゆる安全な処分方法について十分に話し合うべきである。そうでなければ、いわゆる「明確化」は意味をなさないだろう。
